相続について親と子は考え方が違う!?

こんにちは!横浜の司法書士の加藤隆史です。暑い、暑すぎます!温暖化が進んでいるといわれていますが、この暑さ、5年後、10年後の地球が心配です。エコ活動を真剣に取り組まないといけませんね。

それでは、本日のコラム「相続・遺言のポイント」では、相続について、実は親と子が考えていることが違うということをテーマにして書いていきます。相続といっても親世代(相続財産を残す世代)、子世代(相続財産を取得する)でとらえ方が違うことがおおいです。その辺詳しく考察していきます。

親世代が考える相続

親、つまり相続財産を残す側からは、相続をどのように考えているのでしょうか。私が今まで実務でいろいろ相談にのったり、経験したことを総合的に考えますと、基本的に親世代は自分の子供たちが自分の相続で争いが起きるなんて微塵も思っていないということです。つまり、「自分の家は大丈夫」と考えている方が比較的多いです。自分の子が相続財産でもめることなんて考えないのです。そのため、自分の財産のことを子に話す機会ももたず、また遺言などの相続対策をとることなく亡くなることが多いです。

子世代が考える相続

逆に子、相続財産を取得する側からみたら相続をどのように考えているのでしょうか。「自分の家族はもめる」と考える方が多いようです。先ほど書きました親との考えとは全く逆ですね。どうしてこのような考え方が異なってくるのでしょうか!?

相続に関する考えが異なる理由

理由の一つとしては、親と子は世代が異なりますので、そもそもの考え方が違うということです。親世代は自分の親の世代は家督相続で戸主がすべて相続をしていたので、もめることはほとんどありませんでした(法律で決まっていたからです)。そのため、親となった自分が亡くなっても子が話し合って相続するであろうというふうに考える方が多いです。しかし、子世代からすると、権利意識が高い世代ですので、自分がもらえるものは主張するという考え方の方も増えています。そのため、兄弟で対立して相続争いが起きることもあります。

また、親は平等に子を愛していると思っているけど、子は実際にそう感じていないということも理由の一つです。つまり、親は平等に愛している、可愛いがっていたつもりでも、子のとらえ方としてそう思っていないからです。兄貴のほうをかわいがっていたとか妹にずっと援助していたとか、親が忘れていることでも子は忘れていないのです。

考え方が異なることによる弊害

このように親と子の相続に対する考え方が異なりますと、今後ますます相続争いが多くなる可能性があります。親は大丈夫と思っているから何も相続対策をとらず、また子も争いがおきると思っているけど、親に相談するわけにはいかないと思ってほうっておく、そうすると最終的に相続争いになってしまうという弊害が起きます。

そのためにも、これから相続に関する情報にみなさんが興味をもち、家族で話をする機会を設けるというのがますます大切になってくると思います。

8月はお盆もあり、家族みんなで話をする機会がつくれる時期ですので、これを機に少し相続について考えてみていただければ幸いです。