お正月など家族が集まるときに相続の話をするチャンス!

横浜の司法書士の加藤隆史です。明けましておめでとうございます。2014年も司法書士かとう法務事務所をよろしくお願いします。ついに新年明けました。本コラムもより有益な情報を皆様にお届けできるように頑張りますので、宜しくお願いいたします。

さて、本年最初のコラム「相続・遺言のポイント」は、お正月休みなど家族が集まるときに将来おこりえる相続の話をすることをおすすめします。お正月などのめでたいときに相続の話をするなんてと思われる方もいらっしゃると思いますが、家族が集まるときは一年を通じてそう多くはありません。特に今は核家族が進んでますので、なかなか家族みなさんが集まる機会はないかと思います。お正月やお盆なんかのお休みは家族が集まり落ち着いて話ができるというまたとないチャンスですので、ぜひこの機会を利用して将来起こり得る相続の話もしていただければと思います。

争族を防ぐには

よく争族を防ぐには遺言が重要だと言われていますし、私も本コラムでも遺言の重要性についてはお伝えしております。しかし、争族にならなない一番の方法は相続発生前に家族みんなで話をしておくことです。相続とは亡くなった方がいますので、その方は当然口を出すことができません。また、遺言で思いを伝えることはできますが、やはり実際に生前に自分の口から思いを伝えた方がよいかと思います。例えば、私のこの自宅は仲良く子が等分して売却してもらえればいいかな、とか、私の面倒をみてくれた長女に多く預金を分けてあげたいけどどう思う?、など話をすることでざっくばらんに話ができるのかなと思います。もちろん、生前に話し合ったことを書面にまとめても法的な拘束力はありません。しかし、そのように事前に話をしておくことで、相続が発生した後もスムーズに遺産分割ができるのではないのでしょうか。

相続の話の切り出し方

ただし、一つ難しい問題として相続の話の切り出し方ということがあります。私も色々な方からお話を伺いますが、やはり子供から親に向かって相続の話をすることはできないとか、親が自分の子供に自分の死後の話をするのは切り出しにくいということはあるでしょう。そのため、生前にこのような話が行われず、相続が発生してから相続人同士で話し合い、争族になってしまうということが起きます。

相続の話の切り出し方としては、ストレートな切り出し方でなく(例えば、親父が死んだあと自宅はどうするの?など)、まずは身近な話題から話を振るといいのではないのでしょうか。身近な話とは、例えば、平成27年から変わる相続税の話を話題としてとりあげることはどうでしょうか。相続税の話は昨年もテレビで何度もとりあげられていましたので最初の話題としてはよいかと思います。または直接相続の話をせずに、介護や将来のビジョンから相続の話に繋げることも考えられます。

  • 平成27年から相続税が変わるらしいよ。増税されるんだって。そういえばうちは大丈夫かな?実家の不動産なんかはどうしたらいいかな?これから何が起こるかわからないから事前に話をしておかない?
  • 親父はまだ足腰が元気だけど将来動けなくなったら介護はどうしようか?どうしてほしいという希望ある?妹が実家の近くだから何かあったときは妹に頼みたいけどどうかな?万が一があった場合の話もしておかない?

もちろん、状況やタイミングもありますが、生前に話をしておくということはすごく大事だと思います。かくいう私もこの年末に自分の親の相続についての話をしました。そうしておくことである程度今後の人生設計もたてられていいと思いますよ。

今年の相続・遺言のポイントでは、直接相続に関わる話だけでなく成年後見や信託、介護、生活保護など多岐に渡り、話題を提供していきたいと思います。