ビジネス界で相続業務の競争激化!

こんにちは、横浜の司法書士の加藤隆史です。肌寒くなってきましたね。季節の変わり目ですので皆様、風邪などひかれないように気を付けてください。

さて、本日のコラム「相続・遺言のポイント」は、最近ビジネス界で相続分野に関する業かいの競争が激化してきているのでこのテーマを取り上げます。相続については、どの業種も力を入れています。一般的には、司法書士や弁護士、税理士などの士業や葬儀屋さんが思い浮かべる方が多いでしょう。しかし今や銀行、信託銀行、デパートなども相続分野に参入してきています。なぜ、これだけ相続分野に関する業務に各方面のビジネスが参入してきているのでしょうか!?

相続は当たり前に起こる

一つは、相続というものは、必ず起きるからです。というのも人には会社や法人と違って誰でも必ず死が訪れます。そして亡くなった後は葬儀があり、法要があり、そして相続手続きがあります。相続放棄をするのか、相続して遺産分割協議をするのか、その後は不動産の相続登記や預貯金の解約、車の名義変更などもでてきます。そして、相続税、こちらも申告が必要な方は重要な問題です。また、最近では、相続が起きる前に相続対策、相続税対策を行うことも多くなりました。

このように相続分野の仕事は相当多くなっています。特にこれから団塊の世代の方が高齢者となりますので、相続の問題がいやおうなく出てきます。

そして、相続というのは景気に左右されないのも参入が増えている理由でしょう。製造業や小売業などあらゆる分野の業務は、景気に左右されます。しかし、相続分野の業務は、景気が良い、悪いに関係なく必ず出てきます。

このような点について、各方面の業かいが積極的に相続業務に参入してきてるのです。

相続競争激化に伴いでてくる問題点

以上のとおり、数多くの業界が相続業務に参入しているのですが、一般の方にとっての影響を考えてみましょう。まず、競争が激化すれば、相続業務に関する費用が安くなるかもしれません。最近では、葬儀費用なんかが色々なプランが出てきて、価格もリーズナブルになってますよね。このような点は非常に良いことだと思います。

逆に問題点を考えてみます。私が思うには、相続争いが増えてくると思います。昔は、長男だからとか、一緒に住んでいたからということで家族を中心とした話し合いで協議してきましたので損得抜きにスムーズに手続きができたことも多かったと思います。しかし、それぞれの相続人が別々に相談するところがでてくると話はややこしくなります。業務に関する報酬を得るために本来相続しようと思っていなかった相続人に権利主張させるということも起きるかもしれません。つまり、相談するところが色々と増えてくることはよいこともありますが、ビジネス的な要素が大きくなってしまうというリスクもあります。

このように相続業務につき各業界で取り合いの時代になってきています。しかし、人の死から始まる相続ですので、相続人の気持ちや利害関係など様々な要素を検討し、相続人にとって一番良い形で手続きできるようにサポートすることを忘れてはならないと思います。