相続人同士で争わないために一番効果的な相続対策はなにか!?

こんにちは、司法書士の加藤隆史です。一昨日、昨日と記録的な大雨により甚大な被害をうけましたね。まだ行方不明の方もいらっしゃいますので、早く救助されることをお祈りいたします。

さて、本日のコラム「相続・遺言のポイント」は、相続人同士で争わないために一番効果的な相続対策は何かについて書きます。相続対策としては遺言生前贈与など考えられますが、やはり一番効果的な相続対策は、まず親子間で会話をすることでしょう。親の気持ちを前々から子に伝えておけば、相続争いを防げたケースは非常に多いのではないでしょうか。

親から子に相続の話をする

親子の会話といっても、子から親にいきなり相続の話を切り出すのは難しいかと思います。場合によっては、親から「まだまだ死なない」といった具合に憤慨されてしまうかもしれません。そうしたら再度話をすることは難しいでしょう。

そのためまずは親から子に相続の話をするのがよいでしょう。ただ、いきなり相続の話を切り出すのも、言いにくいものです。そのため、まずは、親から自分にどれだけ資産があって、これだけ負債があるということを子に伝えたらどうでしょうか。案外、子は親の資産、負債状況は分かっていないものです。これだけ資産があって、負債がある、自分が病気になったらこうしてほしい、亡くなったらこう分けてほしいといった感じで話をしてみると結果として相続の話を子にすることになります。子の立場からしても親の資産状況が分かっていると心構えができます。親が急に病気になっても対応できるのか、資産が少ないから別の対策をたてなければならないのかといった形で、事前に考えておくことができます。

そのため、相続の話はまずは親から子に対してする、またいきなり相続の話をし出すのではなく、自分の資産や負債関係を子に伝えることからはじめるとよいでしょう。

子から親に相続の話をしてもらうためには

そうはいっても、いくら待っても親から何にも説明してもらえない場合は、子から親になんらかのアクションをする必要があります。親に自分の資産状況を話してもらうには、まずは親子の間で信頼関係をきづく必要があります。親子に信頼関係がないわけないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実際のところはどうでしょうか。親子であっても、子が社会人、大人になってしまえば、なかなか腹を割って話す機会も少なくなるでしょう。そのような状況で「財産がいくらあるのか」ということを聞くことができるはずもありません。まずは普段から子から親に連絡をして日常の会話をすること、そうすれば親子間で信頼関係を構築でき、親が自分の資産のことを話しやすい状況をつくれるでしょう。

子もエンディングノートを作る

上記のような信頼関係ができた後は、子も自分のエンディングノートを作ってみたらどうでしょうか。まずは、自分の歴史や交友関係、資産について整理し、それを親にみせます。そうすると親も自分も書こうかなという気持ちになるかもしれません。とくに親の立場としては自分の昔のことを話したい方も結構いらっしゃいます。そのような話をして会話をして信頼関係をきづいていきましょう。

そして、信頼関係ができた後に、最終的に、親から子に対して自分の相続の時はどうしてほしい、どうわけてほしいかなど話をしましょう。このように事前に親子で話しておくことが、相続がおきた後で争いにならない一番効果的な相続対策であると思います。