相続税は税理士によって納税額が変わる!?

こんにちは、横浜の司法書士の加藤隆史です。1月の中旬が終わってくるとそろそろ確定申告の準備をする事業者さんが多いのではないでしょうか。かくいう私も個人事業主なので確定申告の準備に入っています。1年の整理整頓という形なのでしっかり準備して余裕をもって確定申告したいですね。

それでは、本日のコラム「相続・遺言のポイント」は、確定申告時期ですので、税金をとりあげます。相続に関しての税金は相続税です。その相続税は来年1月から基礎控除が大幅に縮減されて一種の増税となります。そのため、今まで相続税とは無縁の方もしっかりとした知識がなければ思わぬ税金を払わなければならなくなるかもしれません。そこで、その相続税ですが、我々司法書士の業務にも密接に関係するため依頼者から説明を求められたときは制度の概要などを説明したりしますが、基本的には税理士が相続税の申告手続きをしていくかと思います。その税理士によって相続税の納税額が変わるということをご存知でしたでしょうか!?

税理士の数だけ相続税の計算方法が違う!

みなさん、納税額は決まっているものだと思いますか!?サラリーマンの方は会社が年末調整をしてくれるので自分が納税している意識が薄いかもしれませんし、納税額は誰が計算しても同じだと思うかもしれません。しかし、税金の世界はグレーゾーンが多い世界です。そのため、税務署、国税局に税金の質問をしてもみなさん同じ回答がくるとは限りません(特に税務署は税金を納めてもらうことを仕事としますので、できるだけ税金をとろうという考え方です)。例えば、医療費控除でもどの範囲なら控除の対象になるのかは決まっていないことが多いのです。まあ、この辺の話は相続税の話とだいぶそれてしまいますので、何かの機会にお話ししたいと思いますが、とにかく税金というのは計算する方によって納税額が変わるのです。

特に相続税についてはそれが顕著にあらわれます。なぜだと思いますか!?相続財産の評価の仕方が計算する人によって異なってくるからです。これは税理士でも例外ではありません。ある税理士さんに相続税の試算を依頼した場合納税額が多いのに、別の税理士さんに試算してもらったら納税額が少なくなっているということもあるのです。つまり税理士が100人いたら100通りの計算方法があり、それによって納税額も変わってくるのです。

不動産の評価が原因

では、なぜこうも納税額が変わってしまうのでしょうか!?これは日本の場合、相続資産の大半を占める不動産が原因といえます。相続税の計算において、現金や株式の評価はほとんどグレーゾーンがないため誰が計算してもそう変わりません。しかし、不動産の評価の仕方は何通りもあるのです。不動産の評価は、市街化区域の場合は主に路線価価格で計算しますが、様々な事情によりその不動産の評価が増減するのです。例えば、真四角の土地であればいびつな形(不整形地)の土地より評価は高くなります。逆に言えばいびつな形の土地は評価が低くなるのです。それは、不動産の利用がしにくいからということです。また、奥行きや接道、角地というように評価の仕方が変わっていきます。さらには駅近い、周りの環境(墓地に近い)などでも増減するのです。それだけ評価額を算定する基準があるので税理士によって相続税の計算が異なり、納税額も異なるのです。

さらに、広大地といわれる広い土地の場合、評価の仕方によっては相当納税額が変わります。不動産ですのでもちろん評価額は高いのですが、広大地の場合は相当評価額も高くなるからです。それだけに評価を減らせれば納税額がすごく少なくなるということも考えられます。ちなみにこの広大地は、東京や大阪では500㎡以上の土地です。税務署によっても判断が分かれてくるところですので、きちんとした減額要件を資料でまとめて申告すれば、大幅な節税が可能となるかもしれません。

相続税が得意な税理士に依頼するのがベスト!

このように相続税は税理士が計算したらその税理士の数だけ納税額が異なります。そして、実は相続税などの資産税を専門にやっている税理士は少ないのです。やはり企業、会社の決算を主にやっている方が多いです。このような状況からあまり相続税をやっていない税理士に依頼すると納税額が高くなるケースが多いです。それは、相続税を申告して納税した後に税務署の調査が入ってあとで追徴されるのが怖いため、自信がない税理士は多めに相続税を計算したりするようです。そのため、相続税がかかるからいつも事業の確定申告をしてもらっている税理士に頼もうと思っても、その税理士が相続税をあまり扱っていない場合、納税額が多くなるということも考えられるのです。

今、相続税はメディアに取り上げられるほど皆様の関心事項だと思います。それは少しでも節税して納税額を減らしたいと思っているからでしょう。いろいろな相続税対策は確かにありますが、一番重要な相続税対策とは、相続税が得意で信頼できる税理士を探すということかもしれません。当事務所でも相続税に強く信頼できる税理士を紹介できますので、もし迷われているときはご遠慮なくお問い合わせください。