兄弟姉妹間で遺産分割の話をしにくい場合はどうすればよいのか!?

こんにちは、横浜の司法書士の加藤隆史です。本日も晴れていい天気です。こんな日はゴルフ!といいたいところですが最近はなかなか練習時間がありません。久しぶりに来週、ゴルフコンペがありますので、この週末を利用して少し練習したいと思います。

さて、本日のコラム「相続・遺言のポイント」は、相続人の間で遺産分割の話がしにくいときにどうすればよいのかについてテーマにします。両親がなくなり、兄弟全員で遺産を分けるというときにお金がからむためどうしても話を切り出せない、お金の話をしたら兄弟の仲が悪くなるという思いからなかなか遺産分割の話ができず、ずるずる相続手続きが遅れるということがよくあります。しかし、相続する権利・義務は、時効のように一定期間で消滅するということはありませんので、いつかは必ず手続きをしなければなりません。手続きをしない間に相続人が亡くなってしまうと、その相続人の相続人がでてきて遺産分割の話がさらにしにくくなったりもします。後の世代に問題を残さないため、できるだけ早めに遺産分割の話をしましょう。

遺産分割の話の切り出し方

遺産分割というとどうしてもお金が絡むため、なかなか自分から話を切り出すことができないという方がいます。率先してお金を分けようとすると他の兄弟からどのように思われるのかということを気にして自分から言えずに時間だけが過ぎていくパターンです。しかし、時間が経つほど話を切り出しにくくなります。ご両親が亡くなって、四十九日の法要が終わった後、一息ついて、話を切り出した方がよいです。話の切り出し方ですが、一つの案として司法書士を活用することがよいと思います。例えば、「そろそろ相続手続きをしようと思うけど、司法書士から手続きの話をしてもらうから、みんなで集まらない」という風な感じで他の兄弟姉妹に話をしてもよいかもしれません。そして、兄弟姉妹が集まったところで司法書士が相続の手続きや遺産をどのように分配の仕方など一般的な説明を行うことで、ワンクッションおけるため、その後、それじゃあこのように分けたいという意見がでてきて、本格的に話ができるかと思います。

ここで、なぜ司法書士がよいかといいますと、ご自宅を所有していることが多いため不動産の法律専門家である司法書士が適していること、また、士業の中ではもっとも相続分野のトータル的な知識・経験が多いからです。税理士さんであればやはり相続税という税務の観点から話がいきますので、そもそも相続税の申告が必要でない家庭の場合は対応ができません。また、弁護士さんはある一方の相続人の代理人となりますので、他の相続人に対し争う意思があると思われてしまい、このようなケースの場合適切ではないでしょう。

そのため、相続の話の最初の相談者としては司法書士が最も適しているといえます。この司法書士が一般的な説明を行いみなさんで話をしていく、このようなパターンをおすすめします。

遺産分割協議がこじれたり、相続税の話になったら

ここで、遺産分割協議がこじれて争いが顕在化した場合は弁護士さんの出番です。弁護士さんを入れて交渉していきます。また、司法書士が一般的な相続税の制度の話をして、実際に相続税が発生する可能性があるようでしたら税理士さんにも話し合いに入ってもらいます。相続税の観点から具体的にどのくらい税金が発生するのか、節税する方法があるのかについて話をしてもらいます。

今日のテーマ、遺産分割の話をしにくい場合には、司法書士に相談し立ち会ってもらって、さらに争いが顕在化したら弁護士さん、相続税が問題になるようでしたら税理士さんというような解決策もあるので、ぜひ知っておいてほしいと思います。

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