相続対策は、遺産分割対策が一番重要!次に納税資金準備、節税の順番で対策する!

こんにちは、横浜の司法書士の加藤隆史です。3月に突入して慌ただしくなってまいりましたでしょうか!?年度末の月末はどの職種も忙しいですよね。当事務所は繁忙期であっても、お客様のお悩み解決のためであれば喜んで相談など受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

さて、本日のコラム「相続・遺言のポイント」は、相続対策を行う場合の順番についてです。実はこれものすごく重要です。この順番を間違えると前回のコラムでも書いてますが、遺産承継がうまくいかないということもおきてきます。この順番の重要性について今日はみなさまにお伝えしていきたいと思います。

相続対策を行うときの順番

今メディアでも相続対策を行うべきであるということが頻繁に放送されています。確かに「適切な」相続対策は非常に有効です。私も業務を行っているうえで、生前にこの対策をしておいたら、遺産承継の時にここまで苦労はなかったのにというような案件も数多く手続きしてきました。その意味で、「適切な」相続対策は有効なのです。

それでは、相続対策を実際に行うときにどこを重視すべきでしょうか。じつはまず、遺産分割対策を一番最初に念頭に置かなければなりません。遺産分割とは、死後、相続人の間で遺産をどのようにわけるのか話し合って決めることです。この遺産分割協議は相続人全員で行う必要があります。そのため一人でも異なる意見のままだと話し合いがうまくいきません。話し合いがうまくいかないと遺産分割協議は成立しませんので、永久に財産を分配することができません。そして長年放置しておくと二次相続、三次相続がおきて相続人が増えることでより遺産分割成立が難しくなってきます。

このように遺産分割対策というのは、相続対策の核となる一番重要なことなのです。しかし、一番大事な遺産分割対策を念頭に置かないで、例えば節税対策などを行う方も多くみられます。例えば、節税のために賃貸事業を始めたけど、遺産分割協議がうまく成立しないで、結局賃貸事業の節税効果が得られなかったというのはよくあります。

つまり、相続対策をとる場合には、まず遺産分割対策をしっかり行い、その次に相続税の納税のための資金準備の対策、最後に少しでも税金が安くなる節税対策を考えなければならないのです。

遺産分割対策の具体例

では具体的に遺産分割対策とはどのような方法が考えられるでしょうか。私の考えですが、まず費用をかけずにもっとも有効な方法とは家族との話し合いです。実は、このような相続の話はなかなかしづらいので敬遠されがちですが、このような話を事前にしておくことが一番重要だと考えています。生前に親の気持ち、子どもの気持ちなどをお互いがしっておくことが重要なのです。相続が起きてからでは慌ただしくゆっくり話し合うまでに時間もかかります。生前に話をしておくことで、ゆっくり落ち着いた気持ちで考えることができ、非常に有効だと思います。

次の対策方法としては、なんといっても「遺言」です。それも公正証書遺言を作成することをおすすめします。遺言は法的な効果が生じますので、亡くなる方主導で相続方法を決めることができます。単に財産の分配を書いておくのではなく、遺言者の気持ち、どうしてこのような分配方法にしたかなど付言事項もきっちり書いておきましょう。ただし、遺言については遺留分について配慮する必要があります。

生前贈与というのも非常に有効です。なんといっても先に財産を分けておくということですので、遺言より生前贈与の方が承継については確実といえます。ただし、生前贈与には、贈与税が常につきまといますので、様々な軽減特例を利用してうまく生前贈与することをおすすめします。

相続対策相談の実情

相続対策の相談内容として、ほとんどが節税対策と思われる方も多いのではないでしょうか。実は、相続対策の中で、節税対策の相談は4分の1程度です。4分の3、ないしは3分の2以上は、どのように分割する方がよいのか、もめないのかといった遺産分割に関する相談なのです。それだけ世間のみなさんは遺産承継について悩みを抱えています。

当事務所ではこのような遺産承継について親身にお話を伺い、適切な提案をさせていただきますので、ぜひ一度当事務所にお問い合わせいただければ幸いです。

 

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