お盆の時期は家族で相続関係の話をするチャンス!
こんにちは、横浜の司法書士の加藤隆史です。お盆期間ですので、お休みの方が多いでしょう。当事務所は通常営業しておりますが、街中では家族で休みを楽しんでいる姿もみえます。私もですが世のお父さんはこの時期家族サービスもがんばりましょうね。
さて、本日のコラム「相続・遺言のポイント」は、お盆の時期は家族で相続関係の話をするチャンスというテーマでお話しさせていただきます。日ごろから、遺言を書いてもらいたいけどなかなか言い出しにくくて…という話も聞きます。確かに話しにくいかもしれませんが、ご先祖を供養するこのお盆の時期は、家族で集まる機会も多いはずです。ぜひ、この機会に相続関係の話を切り出してみてください。
自分が亡くなることを考えたくない
相続というのは、人の死から発生します。人は誰しもが亡くなりますが、普段から死を意識して生活している人はいないでしょう。最近は、メディアでもとりあげられていて、「終活」という流行語もでてきましたので、自ら死を考え相続後の対策を実際に行ったり家族に対して話をしたりすることも増えてきました。ただ、やはり圧倒的に相続を事前に考える人は少ないです。自分が亡くなるということは考えたくないので当然と言えば当然です。また、どちらかというと男性の方が女性よりその傾向が強いのではないのでしょうか。男性の方がメンタルが弱いと言われますが、ここでも自分はまだまだ元気だから死なないと思っている方が多いと思います。かくいう私もメンタルが弱い方だと思います。
そのように考える方をいかに相続の話に引っ張り出すのか、難しいですよね。
お盆は家族、親戚が集まる
1年の内に家族、親せきが集まるのは、年末年始とお盆です。年末年始は、バタバタしておりますのでなかなかこのような話をしにくいかもしれません。一方お盆の時期はみなさんがゆったりと過ごされることが多いですので、会話の一つに相続の話をするチャンスだと思います。ただ、チャンスだからといって、相続の話の切り出し方は難しいですよね。そこで、まずは、相続税法が今年から変わったことや、まわりの友人での経験談などから入るといいかもしれません。直接自分たちのことではなくまずはまわりがこんな状況だということをとっかかりとして、自分たちはどうするという話をしていけばよいかと思います。
また、相続の話を取り合ってくれない場合は、相続人になりうる人に事前に話をしてもよいかもしれません。相続というのは起こってからできることは限られてきます。まずは、家族の間での意思を確認し合うということが大切だと思います。